当院に来院される慢性膵炎のクライアント様の多くに副腎の反応が見られます。 ここでは慢性膵炎と副腎疲労の関係を書いていきます。
非アルコール性膵炎の方が増えている
当院では内科疾患の施術を行っていることもあり、慢性膵炎のクライアントさんを数多く診させていただいています。
慢性膵炎の方を診始めた初期の頃は、アルコール性膵炎の方がほとんどでした。 しかし、ここ最近の当院の膵炎のクライアント様の半分以上が、非アルコール性膵炎です。
アルコールを摂取していないのに、脂質を摂りすぎってわけではないのに膵炎になってしまった。 なぜなんでしょうか。
共通すること
非アルコール性膵炎の方に多く見られる共通のポイントとして、
・真面目
・ストレスに弱い
・膵炎以外にも不定愁訴がある
・ストレスで胃腸症状が出る
などがあります。
これらの症状のある膵炎の方にの、副腎の反応を見ていくとほぼ100%で反応があります。
以前、慢性膵炎とストレスという記事にも書きました。
膵炎になってしまってから副腎疲労になっていることもあり得ますが、生まれつき膵臓が弱い方などは、副腎疲労が原因で慢性膵炎にもなり得ると考えています。
副腎のポイントは
副腎の反応は、
・左の母指球
・おヘソのすぐ横のツボ
・脈診
・手のツボ
などで見ることができます。
今回は治療家でない方でも比較的診やすい、「左の母指球」「おヘソのツボ」の二つを紹介します。
副腎に反応がある場合、中指・人差し指で軽く圧迫していくと痛み・不快感が出ます。
※強く圧迫しすぎないようにしてください。
親指の腹でこねるように反応を見ます。
固い場合、副腎の反応は陽性と判断します。
ちなみに、黒い点は「裏合谷」といって、
腎虚と呼ばれる状態の時に使うツボの一つです。
まとめ
おそらくこれからの時代、もっとアルコール摂取とは関係ない膵炎の方が多くなると思います。
現代社会においてはストレスなどから副腎に疲労をかけてしまうことが非常に多く、なかなか負担を避けるということはむづかしいかもしれません。
日頃からストレスを感じやすく、腹部に痛みや張りなどの症状が出ることが多い場合は、うまくストレスを処理しながら食事にも注意した方がいいでしょう。
そうすることで膵臓の負担を減らして、膵炎を未然に防ぐことになります。
あまり病名を意識すると却ってよくないこともありますが、気になった方は頭の片隅にでも入れておいてください。
症状について詳しくはこちら
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