今週の膵炎対策レシピ
更新日:2015年4月2日
今週の膵炎レシピは、米粉ときな粉を使った簡単なおやつ。
シンプルだけどどこか懐かしい美味しさ。
膵炎の方だけでなく、小さいお子様のおやつにもおススメです。
膵炎お役立ち情報
膵炎の人の食事の基本的な考え方
膵炎には、急性膵炎と慢性膵炎があります。膵炎とは名前の通り膵臓に炎症がおきている状態です。
なぜ炎症が起きているというと、膵臓自身が出す消化液により膵臓が消化されているからです。
膵臓は、炭水化物・タンパク質・脂質の三大栄養素を消化吸収する為の消化液・膵液を膵臓にある腺細胞から分泌します。
そのため食後膵臓から食べ物を消化するために膵液という消化液を分泌しますが、膵炎の方はその膵液による自己消化により病状が悪化します。
そのため、膵液が大量に出るような食事は避けなければなりません。
膵炎の食事の注意点
基本的には脂肪分の多い食事は避けましょう。
1日に30グラム以下におさえて、暴飲暴食は控えます。
昔からいうように腹8分目、私個人的には6・7分目位のつもりで食事する事をお勧めしています。
飲酒ももちろんダメです。
お酒が中々やめられない患者様も数人いらっしゃいますが、度々急性膵炎になり入院、絶食しています。
繰り返している方は、病状が進んでいるのが分かります。
他には、炭酸飲料やカフェインを多く含む飲み物(コーヒーなど)。
辛すぎるものやしょっぱ過ぎるものなど極端に味が強いものは控えてください。
この辺りは他のサイトや本にも載っているので、ご存知の方が多いと思います。
当院に通われている患者様の中には、10年以上膵炎と付き合っている方が数人いらっしゃいます。
その方々の中にニンニクは食べても全く問題ないという方や、炭酸飲んでも全く問題ないという方もいらっしゃいます。
これは例外なのかもしれませんが、あまりガチガチになりすぎず、食事を楽しめるように工夫しながら続けていくのが、 長く食事療法をやっていく上で大切だと考えています。
なぜ、鍼灸院が膵炎の食事レシピを公開しようとおもったのか?
鍼灸院が膵炎の食事レシピを公開するなんて事は今まで中々無かった事だと思います。
膵炎のレシピどころか、膵炎という疾患の専門治療がある鍼灸院自体が稀だと思われます。
膵炎専門の施術により、慢性膵炎の患者様を多く診るようになりました。
現在、かんなり治療院に膵炎で通院される患者様の男女比としては、女性2:男性8という比率になっています。
やはり飲酒から慢性膵炎になっている方が多く、飲酒が原因の患者様は圧倒的に男性が多いです。
女性の膵炎患者さんの方が改善しやすい
女性の膵炎の患者様はご自身で食事を作られる事が多いため、病気が発覚した後、昼食はお弁当を持参したりとご自身で食事をコントロールしやすいようで、男性に比べると改善しやすいと感じています。
男性の患者様の場合、仕事のおつきあいが断れず、お酒・脂肪の多いものを食してしまう事がある様です。
パートナーがいらっしゃる方の場合は食事のコントロールができる場合も多いようですが、食事をご自身で用意しなければいけない状況の患者様は中々食事を改善させる事ができない様です。
昼はコンビニ弁当、夜には外食でという方が少なくありません。
腎不全などの慢性腎臓病や同じ膵臓の疾患でも糖尿病は、栄養素を考えた宅配のお弁当サービスがあるのですが、膵炎にはそのようなサービスはありません。(2014年12月現在)
「自炊して膵臓に負担をかけない食事にしましょう。」と言っても、料理する事がしんどい・レシピが分からないという患者も多く、食事療法が必須の病気にも関わらず食事を改善できないという患者様に多く会ってきました。
そのような方達や慢性膵炎の患者様の家族の方々に少しでもお力になれればと思い、 慢性膵炎の食事レシピをHP上に載せる事にしました。