隠れ膵炎とは、慢性膵炎とは診断されていないけれど慢性膵炎に近い症状・状態にあることを言います。(勝手に作りました)
毎日臨床をしていると、病院で膵炎の診断をされていないけれど、慢性膵炎に近い症状をお持ちの方が数多くいらっしゃいます。
当院では慢性膵炎や糖尿病などの膵臓専門施術を行っていますが、腰痛や坐骨神経痛・頚椎症などの患者様もいらっしゃいます。
もちろん腰や頸椎の痛みを取る施術を行っていくのですが、いつも膵炎の施術をしている為か食生活のことなどを聞く癖がついてしまっています。
するとかなりの割合で、膵臓が弱ってそうだな思う事があります。
実際に伺ってみると
・脂肪分の多い物を食すとその後にお腹が張って少し痛くなる。
・飲酒のあとに上腹部が痛くなる。
・翌日下痢をする。
・左の背中がよく張る・凝る。
などです。
やはり中年以降の飲酒をする男性に多いです。
その方々を診ていると体に共通する事があります。
それは・・・
・やや赤ら顔
・手足がいつも温かい(人によっては熱いくらい)
・脈が強い(拍動が)
・胸郭が広い
・上腹部やや左より(膵臓)が張っている
・右の肝臓も張っている
いわゆる酒飲みの相です。
最近は、病院にかかっていないのだけれど、ご自身で膵炎の可能性があるのでは?と思い来院される方も多くなっています。
慢性膵炎の判断基準は非常に難しく、慢性膵炎かどうかは当院では診断はできませんので病院にまず行く事をお勧めしております。
ただ男性の患者様に多いのが病院に行くのが怖い(病気が分かるのが怖い)ので当院に来られるようにも感じます。
他の病気がある場合もありますし、仮に膵炎だとしてもまずは病院で診察・診断されるのが大切です。
現在はご予約時に病院にかかられているかを確認しています。
私が隠れ膵炎だと思われる方は、上記の共通する項目以外にも、
・膵炎に多い脈の形をしている。
・体にある膵臓の反応ポイント(ツボ)の反応が陽性である。
・右の顔面が下がっている。
なども出ています。
おそらく隠れ膵炎の方は、胃が痛いくらいにしか考えていない場合が多いと思われます。
ご自身・または家族の中で上記に当てはまる事があれば一度、膵炎が診れる病院で診察を受けてみるとよろしいでしょう
症状について詳しくはこちら
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