不妊症

不妊症とは?

不妊症。

晩婚化がすすんで出産年齢が引き上がるにつれて良く耳にするようになりました。

では不妊症とはどのような状態、どういうう定義付けをされているのか。

 

世界保健機構(WHO)の定義では、

避妊をしていないのに12ヶ月以上にわたって妊娠に至れない状態

とあります。

 

現代の日本の場合は、

さあ、子供を授かりたいと思い、正常な性生活を避妊しないのにも関わらず、

2年以上妊娠しない場合のことを指します。

 

近年の第1子出産平均年齢は

晩婚化がすすんでいると上記しましたが、

ここ近年の平均出産年齢は何歳なのでしょうか?

厚生労働省の「人口動態統計(確定数)の概況」にデータがありました。

 

2012年の平均初婚年齢が29,2歳

第1子の平均出産年齢が30,3歳となっています。

 

ちなみに1975年は、

平均初婚年齢が24,7歳。

第1子の平均出産年齢が25,7歳となっています。

 

不妊症の原因は?

不妊症の原因は色々ありますが、
女性、男性ともに不妊の原因がある事が分かっています。

以前は女性のカラダに問題があるから妊娠できない、という風潮もありましたが、
多ければ半分の割合で男性のカラダに問題があるため妊娠できないとも言われています。

女性不妊症の原因は?

女性不妊の原因としては
  • 1 排卵障害

  • 2 卵管障害

  • 3 子宮因子による障害

  • 4 子宮頚管障害

  • 5 免疫因子

  • 6 骨盤内の状態異常によるもの

  • 7 原因不明によるもの

などがあります。

1 排卵障害とは

卵子が育たない。育っても排卵できないという状態。

不妊症の25%は排卵障害とも言われていて大きな割合を占めています。

 

月経周期が25〜30日(一般的な周期)で基礎体温が2相になっていない場合、

排卵障害の可能性があります。

まず婦人科に行って調べてもらってください。

 

原因は色々ありますが、プロラクチン値が高い高プロラクチン血症

男性ホルモンの分泌が多くなる多嚢胞性卵巣症候群。

精神的なストレスや過度なダイエットが原因になります。

 

2 卵管障害とは

受精をする為の卵管が詰まっていたり、狭窄していたりして、

精子が卵管を通る事ができなくなっている状態です。

 

原因としては、

クラミジア感染症や、子宮内膜症で卵管が詰まる事が多いです。

他にも骨盤内の手術などによる癒着なども原因の一つです。

 

個人的に最近感じるのは上記の既往がなくとも、

他の内臓の下垂や変位により卵管が圧迫されている事が多いように感じます。

 

3 子宮因子による障害とは

子宮そのものに器質的な障害を持っていたり、

子宮内膜に何かしらの異常がある場合のことを指します。

 

原因としては子宮の奇形、一番多いのは子宮筋腫によるものです。

子宮筋腫が粘膜層にある場合はダイレクトに着床の邪魔をしてしまいます。

他にも筋膜層の筋腫でも卵管出口付近で大きくなっている場合は妊娠が難しい事があります。

 

子宮筋腫の場合、高麗手指鍼による婦人科の処置。

整体(真体療術)による子宮筋腫をとる操法を行い妊娠しやすい状態にしていきます。

 

4 頚管障害とは

精子が女性の体内への入り口である子宮頚部を通過できない状態です。

子宮頚部の炎症や、子宮頚部の奇形など、

粘液が少なくなっていると精子が頚管を通り過ぎる事ができなくなってしまいます。

 

5 免疫因子とは

何らかの免疫原因で、精子を排除しようとしたり、動きを弱めてしまう働きが起きてしまいます。

抗精子抗体:精子を障害する抗体

精子不動化抗体:精子の動きを弱める抗体

子宮頚部で働き精子が子宮内に入ってくるのを阻止してしまったり、

卵管の中でも動きを弱めてしまうので妊娠できない状態です。

 

6 骨盤内の状態異常とは

子宮内膜症や腹膜炎などの手術後の癒着。

慢性的に便秘で大腸が卵巣・子宮を圧迫し変位を起こしている場合

東洋医学的に診る血の滞り「瘀血」が下腹部にたまっている為の、

骨盤内の血流不全によるものなどがあります。

 

東洋医学では骨盤内の瘀血を流す為に、

血に関係のある経絡を使い血の滞りを取っていきます。

内臓の変位に対しては、整体により子宮・卵巣を圧迫している内臓の位置を調整していきます。

 

 

7 原因不明の不妊

上記にあるようなものに当てはまらず不妊の場合もあります。

いくら検査しても異常が見つからない。

このような状態の不妊症は全体の3分の1に上ると言われています。

病院の不妊治療を受診しても中々効果が得られない事が多い様です。

 

西洋医学的検査で問題ないと言われていますが、

実際には加齢による妊娠する力の低下によるものが多いと考えています。

これは加齢だけでなく、比較的若い方でも起こっていると感じています。

 

東洋医学では腎虚といって、

腎の機能が低下した状態を指します。

腎は生殖を司る臓器であり、生命力の源でもあります。

 

近代のカラダを冷やす生活や添加物いっぱいの食事が、

腎の力の低下に拍車をかけていると考えられます。

 

施術では腎の力を上げていく事が最優先になっていきます

 

 

男性不妊の原因は?

男性不妊の原因は、

1.何らかの原因で性行為・射精がうまくいかない機能的な問題(性機能障害)

2.精液中の精子そのものに問題がある場合(造精機能障害)

に分かれます。

 

1.性機能障害とは

性行為に必要な勃起ができない(ED)や、真性包茎。
糖尿病や動脈硬化により機能障害が起きます。

この中で当院で対応できるものは、
EDと糖尿病。

EDはストレスなどが大きく関わっている場合が多いので、
鍼灸治療による精神安定。
整体の頭蓋骨の調整などで対応していきます。

糖尿病に対しては、当院で行っている糖尿病専門治療で対応します。

2.造精機能障害とは

精巣で精子を作る能力が低いか、全くないものを指します。
男性不妊の90%はこれらが原因のものが多く、その50〜60%は原因不明の特発性造精機能障害となっています。

原因が分かっているものは、
精索静脈瘤による精巣の温度上昇で精子異常が起きるもの。
大人になってからのおたふく風邪などで精巣炎を引き起こしてしまい無精子症になってしまうものなど。

他にはダイオキシンなどの環境ホルモンや人工添加物なども関係していると考えられます。

これらに対しての当院での治療は
精巣に器質的に問題がある場合、鍼灸・整体のみで快方に向かわせるのは難しいです。

むしろ原因不明の特発性造精機能障害に対しては、鍼灸・整体や漢方などの東洋医学が力になれます。

病院で一般的に行われている不妊治療は

現在病院で行われている不妊治療は、
「一般不妊治療」と「高度生殖医療」の二つに分ける事ができます。

一般不妊治療とは?

「タイミング法」「ホルモン療法」「人口受精(AIH)」などがあります。
  • タイミング法〜基礎体温や尿検査・超音波検査により排卵日を予測して、夫婦生活のタイミングを指導する方法です。
  • ホルモン療法〜飲み薬・注射薬で排卵誘発剤・ホルモン剤により、排卵を誘発・卵子を育ちやすくする・妊娠を維持しやすくするなどの方法です。何らかの原因で排卵しにくい、排卵のタイミングがバラバラ、卵子が十分に育たないなどの時に行われます。
  • 人工授精(AIH)〜排卵予測日に精子を人工的に子宮内に注入する方法です。

上から順に「タイミング法」で妊娠しなかった場合〜という風にステップUPしていく形になります。

高度生殖医療とは?

「体外受精」と「顕微鏡受精」などがあります。
  • 体外受精〜体外に卵子と精子を取り出し、試験管内で受精させ子宮に戻す方法です。
  • 顕微鏡受精〜精子の状態が何らかの理由で悪く、体外受精でも妊娠しない場合に行います。こちらも体外受精ですが顕微鏡受精の方がより人工的な受精法とも言えます。

当院で行う鍼灸・整体による不妊治療は?

当院で行う不妊に対する施術は、

高麗手指鍼・整体(真体療術)を組み合わせたアプローチになります。

 

高麗手指鍼による施術により、

カラダを流れる気・血・水の滞りをとり、

カラダの巡りを良くし子宮・卵巣の環境を良くしていきます

 

不妊症の方は冷えが強い場合も多いので、

足のツボや手のツボによる温灸、整体での冷えを取る操法を行います。

 

内臓の下垂・変位や便秘による、

子宮・卵巣の圧迫が起きている場合も多いのでそれらを除去していき、

精神的な強いストレスを感じている方などは、精神を安定させるツボや

頭蓋骨の調整などを行うことによってストレスが取り除かれやすい状態にしていきます。

 

他にも、ここ近年は副腎疲労症候群の方が多くなってきていますので、

副腎の機能が低下しているかどうかをチェックしていく事も重要になります。

副腎は性ホルモンの元を作り出す所でもあるので、副腎が疲労している場合妊娠しにくくなってしまいます。

 

副腎の疲労・機能低下が認められる場合は、

副腎に対しての鍼灸・整体を行い副腎疲労を改善させてから積極的な不妊治療をしていく事になります。

 

鍼灸・整体による 不妊治療は体にある自然な力を使って、妊娠しやすい体にしていきます。

薬のように副作用がある訳ではないので健康な方はもちろん、何かしらの疾患を抱えていても、安全・安心して受けていただくことができます。

 

以下に鍼灸・整体による不妊治療、病院による不妊治療のメリット・デメリットを書いていきます。

 

鍼灸・整体による不妊治療のメリットとデメリット

メリット

  • 体にある自然な力を使って治療していくため副作用がない。
  • 内臓に疾患を抱えている方もでも治療を受けられる。(腎炎・膵炎など)
  • 体の循環を良くしていくので、冷えや肩こり・腰痛なども改善していく。
  • カラダ全体のバランスをみながら行う手による施術、不妊によるストレスが改善しやすくなる。
  • 病院の不妊治療との併用もできる。
  • 薬による内臓の負担がないため、現在薬剤を飲んでいても施術を受けられる。
  • 妊娠後・出産後のフォロー施術ができる(当院においては)

デメリット

  • 科学的なデータが乏しい。
  • 施術者の経験の差が如実に現れる。(薬のように一定ではない)
  • 保険適応でないのでそれなりの金額がかかってくる。
  • 治療期間が長期にわたりやすい(病院による不妊治療も同じ事が言える)。

一般的な不妊治療のメリットとデメリット

現在病院で行われている不妊治療のメリットとデメリットを考えてみました。

メリット

  • 不妊治療の初期に行われる「タイミング療法」や「ホルモン療法」などによる治療は保険適応のため費用が抑えられる。
  • 以前よりも体調に気をつけるようになるので、自分の健康に対しての意識が高くなる。

デメリット

  • 「人工授精」「体外受精」「顕微鏡受精」を行うとなると費用が高額になる。
  • 自由診療の為、病院により金額は変わるが、一回あたりの金額が20万〜40万ほど。顕微鏡受精になると30万〜50万ほどになるとも言われてる。
  • 治療期間が長期にわたる、結果治療費が膨れ上がる(1000万という話もある様です)
  • 排卵誘発剤やホルモン剤を使う場合などは、薬剤による副作用が現れる事がある。
  • 不妊治療をしている事によるストレスで気分がふさぎやすくなる。
排卵誘発剤では、頚管粘液の減少や双子などの多胎妊娠、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などが起こる可能性があります。
ホルモン剤では、頭痛や胃腸障害、稀に肝機能障害が出る事があります。

当院の不妊治療は本当に効果がでるのか?

現在、鍼灸・整体院で不妊治療をしている所が多くなりました。

当院も今までは特に不妊治療を標榜している訳ではなかったのに問い合わせが少なくありません。

 

年間に40、50例も不妊の方の施術をしている訳ではありませんが、

ここ1年で不妊症で来院された方が11人いらっしゃいました

 

開業して4年ほど(2014年12月現在)ですが、不妊で来院された患者様は15人です。

15人中7人妊娠されました。

 

そのうち6人はこの1年で来院された方です。

30代〜自然妊娠2名

30代〜不妊治療(病院の不妊治療)併用3名

40代〜不妊治療(病院の不妊治療)併用1名

 

この数字でどのように判断なさるかはおまかせしますが、

ここ1年でかなり効果を出せる手応えを感じてきました。

 

 

最後に

新しい命が二人の間にやってくるためには、

母体となる未来のお母さんの体の状態、そしてパートナーである未来のお父さんの体の状態が良い状態でいることが大切です。

そして妊娠・出産するという大仕事をするには、お母さんの体が良い状態で継続して安定していく必要があります。

 

もし不妊でお悩みなら、

当院の鍼灸・整体で新しい命を育むお手伝いをさせてください。