膵炎で食べていいもの、食べてはいけないもの

慢性膵炎になってしまった時、医師から伝えられるのが食事療法。

 

「脂質は控えましょう。」 「お酒はやめましょう。」 「辛いものなどの刺激物は避けましょう。」 などなど。

 

実際に慢性膵炎の患者さんと接しているとよく聞くのが、 はじめに医師から口頭で上記のようなことを簡単に伝えられただけなので、 実際何を食べられるのか・・・よく分からないんで不安です。

という方がとても多いです。

 

実際のところは、細かいところは個人個人で違う。

という事になります。

 

これを食べると具合悪くなるがこれなら大丈夫だ、と言うように。

 

基本的には脂質を抑えめにして、 刺激物を避けるという方向になるのですが、

今の世の中はたくさんの食べ物があります。

 

特に日本は、食べ物があふれていますので、 余計になにを食べたら良いのか悩んでしまいます。

 

今まで膵炎の患者さんを300人ほど施術(延べ人数ではないです)して、
患者さんの食べ物の話を聞いてきたこと、 何を食べてはいけないのか?何を食べてもいいのか?
をまとめてみます。

大前提の食べてはいけない物

今更ここに書く必要も無いと思いますが、
一応書いておきます。

 

食べてはいけないものとして第1に挙げられるのが、

(1)脂質を多く含む食べ物。

●脂肪の多い肉〜牛肉・豚肉など
●バターを含むパン(クロワッサンなどは多く入っている)

 

(2)油を多く使った料理。

●中華料理系
●パスタ(オリーブオイルをたっぷりかけているため)

 

(3)刺激性の高い食べ物

●辛味の強いもの〜ニンニクなどの香味系の食材の摂りすぎ。
●カフェイン類〜コーヒーなど

 

(4)アルコール類

これは言わずもがな、みなさん承知のことと思いますので、
当院ではわざわざここについては言及しません。

 

(5)炭酸類

炭酸の強い飲み物を飲みすぎることも、
膵臓に負担をかけてしまいます。

 

これらの飲食物に対しての当院の考えをお伝えして行きます。

脂質を多く含む食べ物

膵炎で食べてはいけないものとして、まず病院から伝えられるものの一つです。

慢性膵炎の代償期には、脂質30グラムまでと伝えられる場合もあり、
病院でも管理栄養士の指導を受けて実践する患者様もいらっしゃいます。

 

ただ実際にのところは、病院での消化酵素製剤をはじめ、
当院のような鍼灸や漢方などの東洋医学でうまくコントロールできている場合は、
脂質の量を増やしても大丈夫な場合が多いようです。

 

実際に慢性膵炎の患者さんの治療を日々行っていると、
色々と勉強させていただきます。

膵炎歴が長い患者さんほど、
体調に応じて脂質の量をうまく調整しています。

 

逆に、慢性膵炎になってから日が浅い方は、
病気への不安から脂質を極端に制限する方も少なくありません。

 

女性の患者さんで、脂質を全く取らない・食事の量も少なすぎる、
という状況でどんどんやせ細っていく患者さんも少なくありませんでした。

 

食事を摂った後、腹部や背部の痛みが出るのではないかという恐怖感から、
食事を避けてエレンタールのみとなる様です。

 

少し話がずれてしまいましたが、
状況を見ながら脂質の摂取量は変えていく。

というのが現実的であると考えています。

油を多く使った料理

油は脂質なので、先に述べたこととほぼ共通です。

 

油を全く摂取しないという患者様がいらっしゃいましたが、
生命力を維持するのに油・脂質は必須です。

細胞膜やホルモンの原料も脂質。
摂取しなければ先細りになっていってしまいます。

 

とはいえ油も良質な油を摂取する様に心がけたほうがいいでしょう。

 

中華屋さんの酸化した黒い油を使った料理などは、
膵臓への負担がとても大きくなるので避けることが賢明です。

 

動物性の油を摂取すると症状が出る場合が多く、
鯖などの青魚だと症状が出にくいとみなさんおっしゃいます。

とはいえ旬の青魚の脂がたっぷり乗ったものは負担がかかる様です。

 

ココナッツオイルMTCオイルなどの植物性の飽和脂肪酸の油が良いという方もいらっしゃいます。

ラードやバターと同じ飽和脂肪酸ですが、動物性の飽和脂肪酸【長鎖脂肪酸】に対し、ココナッツオイルやMTCオイルは【中鎖脂肪酸】なので消化管の吸収が4倍早いと言われています。

そのため膵臓にかかる負担も少ないのでしょう。

 

値段は高めですがオススメです。

私が東京で院を開いていた時に、患者さんの半数が通っていた膵臓の専門医もMTCオイルをすすめていました。

 

 

 

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