慢性腎臓病を患っている方が、日常的に肉食・肉の多いメニューを食べていると腎不全のリスクが高まるという事が米国立栄養研究所(NHI)で示されました。
肉食をするとカラダは酸性に傾きます。
つまり肉を中心とした酸性食。
腎機能の低下が起こると人体からの酸の排出が妨げられ、代謝性アシドーシスという高酸性の状態になります。
肉食で酸性の食事をしているという事は、そのアシドーシスの状態悪化に拍車をかけるのでないかということを以前から考えられていたそうです。
そこで米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)で、15年に渡り腎臓疾患患者の栄養分析をすると、高酸性の食事を摂取しているグループが低酸性の食事をしていたグループと比べて3倍になる事が分かりました。
糖尿病性腎症でもeGFRが60以下になっていなければ、
タンパク質制限はしなくても良い、という事ですが、
糖尿病性腎症第2期(早期腎症)迄いっている場合は肉食は控えめにした方が良さそうです。
酸性を抑えるという意味では、アルカリ性に傾ける食材を摂れば良いとも考えられます。
日本では昔から梅干しが酸性に傾いたカラダを戻すと言われています。
5年以上漬けた本物の梅干しであれば塩分の心配もあまり無いので(心配であれば塩抜きをする)カリウムの心配もそこまで無いと思われます。
梅肉エキスや梅の黒焼きなども摂取するといいでしょう。