最近、既存の便秘薬で慢性腎臓病(CKD)の進行を抑える働きが在るという事が、東北大学大学院の阿部高明教授らにより明らかになったとの事です。
便秘で慢性腎臓病が進行する?
マウスでの実験で、腎不全のマウスに便秘薬を与えて腸内環境を改善させた所、そうでないマウスと比較して、腸液の分泌が促進・善玉菌の減少抑制されたとの事
その結果、尿毒素が腸内環境の改善により排出されやすくなったとの見解で、慢性腎臓病(CKD)の進行を食い止めた様です。
逆算的に考えると、慢性腎臓病の方で便秘の方は進行が早いという事になります。
腸内環境を改善する事をすれば慢性腎臓病が改善する?
先のマウスを使った実験では「ルビプロストン」という便秘治療薬を使ったという事ですが、他にも日常生活で腸内環境が改善するような事をすれば、腎臓病の進行を抑えられるはずです。
ではヨーグルトや味噌などの発酵食品に入っている乳酸菌はどうでしょう。
ヨーグルトはタンパク質量が多い為、慢性腎臓病のステージが進んで腎不全になっている方などは食べられません。
味噌や醤油といった、日本に昔から在る発酵食品は塩分が多いためNGです。
ヨーグルト・味噌・醤油などステージが低ければ大丈夫かもしれませんが、腸内環境を改善させるほどの量は食べれないと思います。
サプリメントはどうでしょう?
乳酸菌入りサプリメントなど、実際には何が入っているか分からないという事もあり、あまりオススメはできません。
なかなか便秘治療薬以外での経口摂取で腸内環境を改善するものは見当たりません(私が知らないだけで何か在るかもしれません)
当院での施術で腸内環境を考えた腎臓病の施術は
高麗手指鍼による腎臓のツボ以外に大腸に関係する経絡やツボを使っていきます。
他にも整体による大腸の調整を加えて腸内環境を整えていきます。
ご自身でも出来るセルフケアとして、お灸や水ポットで行う腸揉み(水ポッ腸)を指導しています。
大腸の調整も加えていく事で腎臓病の調整に幅が広がり、効果が高くなります。