腎炎・慢性腎臓病などの鍼灸治療について
腎臓病とは
腎臓病とは、その名のとおり、腎臓の働きが悪くなる病気です。
腎臓は体の中の毒素や老廃物の除去、水分の調節といった、生命を維持し、身体の環境を一定に保つ大切な役割を担っており、腎臓に問題が起きると身体中に様々な影響が出ます。
一度失われた腎臓の機能は、多くの場合は回復することがなく、慢性の腎不全へと移行していきます。(急性の腎機能障害の場合など、例外もあります)
さらに腎臓の機能が低下していき腎不全が進行すると、体中に老廃物がたまり、尿毒症の症状が現れます。
当院で適応する腎臓病は慢性腎炎(慢性糸球体腎炎、Iga腎症・Ige腎症)・慢性腎盂腎炎などになります。
慢性腎臓病(CKD)
最近、慢性腎臓病(CKD)という言葉を良く聞くようになりました。
色々な種類のある腎臓病を、患者さんも医療関係者も分りやすいようにと作られた概念です。
現在、20歳以上の日本人の約2000万人が慢性腎臓病(CKD)と言われています。
つまり、5・6人に一人の割合でCKDということになります。
定義としては
1. 尿検査で尿蛋白陽性、画像診断、血液、病理で腎障害の存在が明らかである事。
2. GFR(eGFR)が60ml/min・1.73m2未満に低下している事。
1か2、もしくは両方が3ヶ月以上持続した状態のことを言います。
腎臓は肝臓と並び沈黙の臓器と言われているため、症状として現れた時には、
手遅れですぐに透析ということもあります。
CKDを気づかないで放っておくと、腎不全になり透析、腎移植へと進んでいきます。
当院で行っている小松式高麗手指鍼は、慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)・慢性腎盂腎炎などの慢性腎臓病を改善、進行を遅らせる事ができます。
もちろん医師の治療も継続して受けている事が前提です。
当院での腎炎・慢性腎臓病に対する鍼灸治療
当院での慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)・腎盂腎炎などの慢性腎臓病の治療は、小松式高麗手指鍼という手指にはり灸を施す方法です。
「実際どんな風に治療するの?」
という方もいらっしゃると思いますので、説明していきます。
まず、手指の腎臓に関連する場所を、入江FTという東洋医学的検査法で反応を診ていきます。
反応がありましたら、その反応に応じた処方を行います。
これは慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)・腎盂腎炎などの慢性腎臓病の治療になります。
写真の印が付いているところが、治療ポイントです。
鍼灸を施す部位になります。
印の付いている部位は腎臓に関連するツボです。
腎機能が低下しているときに使う処方になります。
腎臓の機能がかなり低下してしまった患者さんは、他にも貧血や高血圧などの合併症もあるので、
それらの症状に対応する処方も加えていきます。
その時の患者さんのカラダの状態に合わせて鍼をしたら、
こちらのリクライニングチェアーに座っていただきます。
約30分、院内のBGMを聴きながらゆっくりしてください。
時間が来ましたら、鍼を抜きます。
再び入江FTで反応を診ます。
反応が消失、減弱していれば治療終了
反応がまだ強く残っていたら・・・
お時間が許されるのであれば、もう一度鍼をしていきます。
二度目の鍼をすると大方、反応は消失・減弱します。
治療終了後次回の予約をとっていただく。
という流れになります。
慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)・慢性腎盂腎炎などの慢性腎臓病に対する鍼灸治療の効果の出方について
基本的に血液検査や尿検査のデータを見ながら、効果の程を判定していきます。
患者様によっては、
「鍼を刺している最中から、口の中のアンモニア臭が少なくなってきた」
「いつも浮腫んでた足が浮腫まなくなった」
などの効果を体感していただくこともあります。
当院での慢性腎炎・慢性腎臓病の治療における目的
残念ながら、失われてしまった腎機能を再生するという事はできません。
しかし、食事療法・薬物療法に加えて、小松式高麗手指鍼をすることにより、
残存する腎機能を維持し、透析・移植という流れに進行するのを遅らせる、もしくはそこに持っていかない事が目的となります。
慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)などの慢性腎臓病の治療頻度、治療回数について
治療頻度は、実際の検査値によって変わってきてしまいますが、
腎炎などでもクレアチニンが正常値内で安定期であれば、週1回程で良いと思います。
クレアチニンが高くなってきている状態では、週2回、ひどい方であれば週3回通っていただく期間もあります。
治療回数は、現存する腎機能の維持という事を目的としていますので、
患者様によっては一生という事もありえます。
こちらも相応の覚悟をもって治療にあたらせて頂きます。
※重要
クレアチニンに限らず全ての数字は良好な変化を見せますが、治療により慢性腎炎・慢性腎臓病などの腎臓病の完治を保障するものではありません。

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